4回目を迎えたジュリアンパブリッシング恋愛小説大賞、今回もたくさんの素敵な作品が応募されました。応募者の方々には心より御礼申し上げます。
今回は、キャラクターや設定において書き手の個性が光る作品が多い印象でした。
特に昨今のコミカライズブームの中で、視覚情報を制限するなど小説ならではの設定を活かした作品もあり、新たな視点に気づかされました。
個性的で魅力あふれる作品を、次回以降も楽しみにしております。
ただその一方で、掴みは面白かったが後半失速してしまい、盛り上がりに欠ける作品がいくつか見受けられました。せっかくの凝った設定やキャラクター性も、ありきたりな展開によって上手く活かしきれていなかったように感じます。
設定やキャラクターの個性を活かした展開や、読み応えのあるエピソードがあるとより作品の完成度が高まるのではないでしょうか。
また、長編でも文章量の少ない作品が多くありました。
作品によって適切な文量は異なるため、テーマ性にあったボリュームをご執筆の際にご判断いただければと思います。
以上のことを踏まえつつ、今回は大賞1作、金賞2作、銀賞4作を選出いたしました。そして前回に引き続き、短編作品でテーマ性のしっかりした面白いものがいくつか見られたため、特別賞として3作品選出しました。
最後に、当コンテストでは一風変わったテーマの作品はもちろん、今回少なめだった明るいラブコメや王道の現代ものも引き続き募集しております。
次回も積極的に挑戦していただければと思います。
皆様とともに、さらに魅力あるレーベルを作っていければ幸いです。
今後とも、Jパブリッシングをどうぞよろしくお願い申し上げます。
編集部一同